紀ノ川パーキングでみかけたポスターです。
大自然と信仰が融合する熊野は、一度死んで魂を清め、 よみがえるためにお詣りする場所。
熊野全体が浄土の地であることから、補陀落山寺から補陀落渡海も理由があるわけです。
熊野は山岳宗教の中心地にありながら、和泉式部の歌にもあるように、女性の参詣も特段否定することもなく、当時の大病を患った方など、あらゆる人々を受け入れる聖地だったのが熊野です。
老若男女、身分、浄不浄問わず、悪人も善人も受けいれる、それが熊野であったわけで。大阪からだと高速があってもくろしお乗っても確かに遠いのですが、遠いからこそその価値があるとも言えるわけでして、そんな魅力を少しでも伝わればとは思います。