親より先に亡くなった子供が冥土の三途の川の手前にある河原で、親不孝の罪の報いとして鬼に石の塔を壊される苦行を繰り返すとされる場所です。地蔵菩薩が現れて子供を救済すると言われます。
親より先に死ぬことが重罪である、と考えていた当時の日本文化です。
今でも映画など見てると
親よりも先に死ぬなんてこの馬鹿者が! と涙ぐみながら親父が息子に叱るシーンが出てきますが、その文化の元々はこの発想です。
賽の河原の石たちは、雨が長引いたり台風が来て水かさが増えると一気に流れてしまうのですが、また落ち着くとそこに賽の河原の石積みが現れますので、次回も大斉原に来たときは熊野川にちょっと立ち寄ってみようと思います。
この日は、外人さんがなぜだか一所懸命積んでいたので、石積み文化は違った形でまた継承されていくような気もしたりしています。
ちなみに、熊野本宮大社はお正月などおまいり多い時には熊野川あたりが1000台くらいの駐車場スペースなるので、車で満杯になることはありません。
ここの真ん中に本宮大社があったそうですけど、最近の水害や台風や暴れる川など見てると和歌山県民的には「そりゃちょっとここにあったら台風来たら流されるやろ」としか思えないのですが、今は今で昔は昔。