「熊野九十九王子」最後の多富気王子は大門坂駐車場から上がっていく途中にありますが、ここが最後で那智霊域の玄関のような所になります。
長い熊野詣に来て最後は那智の滝を眺め終了となるのですが、那智駅すぐに補陀落山寺があり、ここから海のかなたにある観音浄土を目指す補陀落渡海へ旅立つとされています。10人も乗れないような船で、生きながらにして観音浄土を目指すということで、食糧を積み込み、外から釘を打ちつけて航海に出たそうです。補陀落山寺には補陀落海を目指した船が飾られています。
速玉大社から那智大社まで22キロ、1日で熊野詣では歩いていたそうなので、まあ昔の人は健脚ですごいです。あと後鳥羽上皇とか後白河法皇は御輿に乗ってきてるのでしょうけど、運ぶ方もえらいけど乗ってる方もえらくないのか、と昔から思ってます。ずっと座っておくのも大変だし。