神々の霊が隠れ籠る独自の聖域、それが熊野で、その熊野会の会長は、速玉さんの上野宮司がされています。
なんでこんなに熊野が多いのかですが、勧請(分霊を他の場所に迎えて祀ること)してるので多くなっています。全国に八幡さんやお稲荷さん、天満宮さん多いのと同じでして、特に東北地方が多かったりするのですが、東北地方では熊野詣が人気あったからだそうです。
・福島 437
・千葉 346
・岩手 206
・新潟 202
近畿だと
・和歌山 86
・兵庫 130 と兵庫が多いんです。和歌山少ないのは、おまいりに来れるからでしょうか。
福島・岩手あたりが多いのは義経の影響なのかなあと、奥州藤原氏の平泉もあるし、滝尻王子の上の方にある乳岩伝説によれば藤原秀衡夫妻が熊野詣途中に子供を産んで、ここに置いてたら岩から滴る乳を飲んで成長していたという話とか、後は田辺市と平泉は姉妹都市関係でもあるので。弁慶の生誕地田辺と、大往生した平泉の関係です。
ちゃんと調べると平安時代や鎌倉時代以降も多いのでちょっと違いますが、場所も時代も違うのにその想いを繋ぐ人々の篤い信仰と努力によって現在まで伝えられてきたことが、なんか素晴らしいことだと思います。
https://www.kumano-sanzan.jp/sanzan/zenkoku/toukei.html