那智の扇祭、御火神事です。さすがに観客もマスコミも多くて一般人なので崖の方から見学したのですが、市野々小学生招待ゾーンがあって小学生たちが楽しそうに見学していましたがこういうのは実にいいと思います。
計画的偶発性理論(プランドハップンスタンス)=個人のキャリアの8割は予想しない偶発的な事象によって決定されるという理論があるのですが、御火神事を見たから御火持ちたいとなるかは置いておいて、小学生の自分なら間違いなくあれもってわっしょいしたいと思いますが、扇持ちたいとか演奏鳴らしたいとか神主さんなりたいとか、消防隊になりたいとか別の意識を持つ可能性もあるわけです。
そうなるとより多くの何か経験した方がよいという帰結になってて、単純に押し付けてもうまくいかないのでそっと寄り添ったうえで「50キロたいまつ持つにはパワーいるな。男らしくてかっこいいな」という否定も肯定もできないような意見をより多く述べるくらいに留めるのがいいわけです。持てるように筋トレやな、とかはほんと自分からすれば「ウザい!」と思うわけで、行動のコントロールはできないものの、価値観の形成に寄与は多少可能と感じるのです。
不機嫌でコントロールする子供親もおりますし、強引に進めすぎる詰め詰め親もいますし、察して系で何でたくましい男になりたいと思わないの?というようなのも全部だめですので、親心なりに炎ついた50キロのたいまつもって階段行き来するのはすごいという感情を共有していくのがいいと思います。
これを機に火祭りって何だろうとか、お清めとか何だろうとか、日本三大火祭りって何だろうとか?日本の滝ですごい滝ってほかどこだろう?とか、親戚のおじさん火祭りのたいまつ持ってすごいなあ、とかとか、気付きが広がればいいなと。近くで火祭り見れる経験は多くないだろうから、子供たちの成長に寄与できたらいいなと遠目から思ったりします。